様々な素材から、同一の3DCADデータ(50 x 50 x 15 mm)を切削加工する実験をしました。
結果をいくつか紹介します。
こちらはポリスチレン系の発泡材です。
密度の違いなどによって仕上がり具合が異なります。
柔らかい素材なのでいずれも1時間弱で出力できました。
早く安定した切削ができるので、形状をすぐに確認したい時に向いていると思います。
導入ワークショップでもこの素材を使用します。
こちらは樹脂です。
左からABS、アクリル、天然ゴムの順に並べています。
バリ取りなどの後処理が必要ですが、熱による変形が少ないので細かい形状も高い精度で出力できます。
また、いずれも塊から切削しているので、量産品と同等の高い強度を持っています。
加工時間は3〜4時間です。
ちなみに前回の記事にあったケミカルウッドも樹脂の一種です。
最後に紹介するのは木材です。
左上から右下に向かって朴、バルサ、杉、ウォルナット、樺、コルクの順に並べています。
木目などの質感がそのまま出るので見た目が良いです。
木の種類によっては強度もあるので、大きな力が加わる用途にも向きます。
加工時間は3時間程度です。
木材の個体差や繊維の方向などが加工に影響を与えるので、切削に少しコツが要ります。
これらの加工物はファブコアで展示中です。実際に見て触りたいという方はお気軽にお越しください。
ここで紹介していない素材に関する相談も受け付けております。
なお、ファブコアの切削加工機は、金属の切削加工に対応していませんので予めご了承ください。
導入ワークショップでは、素材ごとに違う切削加工のノウハウなどの紹介もいたします。
興味がある方はこちらからお申し込みください。
2015-04-21
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