3Dペンで物体をトレースしてみたい。
なにがいいだろう。形がわかりやすくて、熱々のフィラメントが触れてもとけないものもの。
Fab-coreにあったのが耐熱ガラスのコーヒーカップ。これやってみよう!
最初のつまずき・・・
カップの口の部分から3Dペンでいきなりトレースしようとしたら、当然のことながらガラスなのでつるつるすべる。
そこで、口と底の部分の形を紙に写し取り3Dペンでなぞって円を描いた。
写し取った円をコーヒーカップの口と底にマスキングテープではりつけ、円をつなぐ縦線をを数本ひいて側面を回転させながらなぞっていく。
ひらめいた!
カップの部分ができて、取っ手をつくろうとしたときに、ふと気がついた。
もしかしてマスキングテープをはりつければ3Dペンのフィラメントがすべらずくっつくんじゃないか?
これが正解。取っ手はうまくいった。
カップと取っ手をつなげると、取っ手が重すぎて転んでしまう。
なんということだ。底を分厚くしておもりにしよう。
底面にマスキングをして底面をつくる。
これで倒れなくなった。ばんざーい完成・・・・・。
でも、ちょっと汚い。
実はこのときある問題がおこっていた。
この時使っていたフィラメント、出しっぱなしで放っておいたので湿気を吸ったのか、作りながらぷすぷす気泡がはじけて太さがまったく安定しなかったのだ。
Fab-coreでは通常3Dプリンタに使うフィラメントは使い終わったあと、冷蔵庫か乾燥剤の入った密閉容器にしまっている。
この夏は雨が多かったせいもあるが、フィラメントを室内に置いたままにしていると、フィラメントが弱くなって途中で折れてしまうことがよくあった。
そんなこともあったのに、この3Dペン用のフィラメントは置きっぱなしになっていたのだ。
もう一度試してみる
ということで気を取り直して、ちゃんと密閉容器に入れていた予備のフィラメントで作りなおす。
こんどはコーヒーカップの全面にマスキング。
うまくフィラメントがはりついていく。
取っ手の部分をのこしてどんどん縦横トレース。
カップ部分完成!予め少なくトレースしていた取っ手の上を一部カットしてコーヒーカップ本体からはずす。
次は取っ手をトレース。
取っ手とカップをつなげれば完成!
こんどはうまくいった!
3Dペンでワイヤーフレーム状に形をつくっていくときのポイント
冷えたフィラメント同士はくっつかないので、とけた熱々のフィラメントが冷えたフィラメントに接するようにつくっていく。
このとき、フィラメントを出すノズルの部分がフィラメントにつくと焦げるので注意。
今後の課題
ところどころにダマができるのでそれを回避する方法を考える。
(今のところはまめにダマをカットするくらい)
フィラメントの太さを一定に出せるように3Dペンを動かす速度を調整できる腕力と技を身につける(これ難しい!)
以上、3Dペンで現実世界をトレースしてみた報告でした!