JapanRepRap Festival2025dで交換したMakerChip

2025年6月14日、15日に東京流通センターで行われたJapan RepRap Festival 2025に行ってきました。今回このイベントに行って感慨深かったのは、ちょうど11年前、2014年6月にFab-coreが協力したイベント「3Dプリンタ持ち寄り比較会」があって、11年でずいぶん変わったなと、時代の流れを感じたことでした。

2010年代の初めに3Dプリンタブームがありました。Fab-coreは2014年にオープンし、3D SystemsのCube2が3台が導入されたのですが、当時、3Dプリンタは新聞やテレビでは取り上げられていたもののそれほど普及はしておらず、見学や問い合わせがたくさんあったことを覚えています。

そんな時代に3Dプリンタを自作したり、買ったりして所有している人たちが集まったのが「3Dプリンタ持ち寄り比較会」でした。イベントに出展した3Dプリンタは10数台ほどの小さなイベントでしたが、それでも、当時いろんな機種を集めて見られたことは画期的でした。 

しかし、残念ながらブームが続かなかったのは、その当時の3Dプリンタは、精度も悪く、材料のフィラメントの種類も少なく、質が良くなかったり、123Dという無料で使えるCADもありましたが、作れるものが制限されていて思い通りのデータを作る環境もない残念な状況だったからだと思います。

それから11年。3Dプリンタの進化は目覚ましいものがあります。精度の良いプリンターが誰でも買える値段になり、そして多色のプリンターもあります。CADはFusionを使えばなんでも作れます。フィラメントの種類も増え、当時と同じ種類のフィラメントでもプリントしやすいものに進化しています。そして、今回イベントに行って見てなにより3Dプリンタがブームではなく当たり前の道具として普及していることを実感しました。

このイベントでは来場者や出展者がMakerChip(MakerChipについては詳しくはこちらをご覧ください)を作り、名刺がわりに交換できたのですが、皆さんのつくったMakerChipのクオリティーの高さに驚きました。多色のプリンターでつくったものはQRコードもしっかり読み込めて、滲みもありませんでした。カラフルな独自のデザインを表現できることも素晴らしいです。多色のプリンタを持っていない方もそれぞれ工夫されていて興味深かったです。(Fabcoreにある3Dプリンタは単色のプリンタなので、3Dプリント+手作業でMakerChipを作りました)MakerChipを交換することで、来場者同士の交流もあって楽しかったです。

また、来場者も多く、老若男女たくさんの方が来場されていました。出展者の方々の3Dプリンタに対する様々な方向性やこだわりも興味深かったです。

10年前と比べれば、比較にならないほど進化してきている3Dプリンタですが、まだまだ改善できること、もっとこうなればいいのにと思う点はいくらでもあると思います。それを個人のこだわりで自作して解決しようとしている方もいると思いますし、これからもまだまだ進化の可能性がある3Dプリンタに今後も注目していきたいと思います!(Fab-coreにも多色のプリンタが欲しい~)

JRRF2025会場で撮影した写真↓

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でかいマスク。きれい
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陶芸用に改造した3DPで作られた陶器
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COCRE HUBさん
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G-coordinator:Pythonを使ってG-codeを生成できるツール
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廃材から生まれたキーホルダーやキーキャップ
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Asahi KASEIさんのフィラメント 柔らかくて強度もある
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ものつくり大学SeiunLabさん
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ベルトコンベア型3Dプリンター
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2025-06-20