新春スペシャルなファブコアカフェを開催しました。
今年はじめのファブコアカフェのテーマは、昨年からバズワードになっている「VR」でした。角田哲也さんと永松歩のお二人をゲストにお招きして、トークセッションのあとVR機器の体験会をしました。
当日はお二人のプレゼンのあと、30分くらいディスカッションをして体験会に移りました。
角田さんのプレゼンは、古くからの多くの人が夢見てきたVRを真正面から取り組んだ実例や経験をお話頂き、その文脈で将来や地域産業への可能性に関しての提案でした。
永松さんは、1960年代からのVRの歴史を参照しながら、現在の「技術の民主化」後のVRの可能性に関してご自身の作品などを例にお話頂きました。
ディスカッションでは、地方でのVR産業をテーマに、ビジネス面から技術面まで多面的に議論できました。
若干、コンテンツビジネスの「東京-代理店モデル」を悪者にした感じはありましたが、「技術の民主化」が起きた現在、地方の企業でも十分コンテンツが作成でき多くの企業がVR産業のスタート地点に並んでいる今こそ地域独自のコンテンツに精通している強みを活かせるのではないか? また、コンテンツも精巧な3D空間でなくても表現できる事は沢山あるのではないか、といった意見がでました。
ディスカッションの後は、実際にPSVR(SONY)や、VIVE(HTC)、OculusToch(Oculus)などの体験会が行われました。
こうやって3ついっぺんに体験すると、それぞれの装置が目指しているユーザーや利用用途が微妙に違うことが分かりました。個人的には、OculusTochの出来が好みでした。
角田哲也さんのプロフィール
http://ktx.jp/index.html
京都大学工学部建築学科卒、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、博士(学際情報学)。MR(Mixed
Reality)の研究開発に携わり、バーチャル飛鳥京プロジェクトの企画制作に取り組む。研究成果の実用化を目指し2008年6月にアスカラボを設立、代表取締役。同社退職後、GIDS(https://www.facebook.com/GIDS.GIDS.GIDS/)滞在デザイナー制度の第1期生として2016年12月から2017年1月まで根尾地域に滞在。
永松歩さんプロフィール
HP:http://ayumu-nagamatsu.com/
1989年、東京生まれ。クリエイター / プログラマー
建築家の父、油絵画家の母を持ち、幼い頃から芸術に触れて育つ。
慶応義塾大学 美学美術史学科卒業。
ヤフー株式会社にてシステム開発のプロジェクトマネジメントを経験。そのかたわらプログラミングによる創作活動を開始。
現在、Webサイト制作、サービス開発等を幅広く手がける。
2016年より、IAMAS メディア表現専攻修士課程。