Fab-core（以下F）：おおがきクリエーターズパークはたくさんお客さんが来ていましたね。
伊藤さん（以下I）：宣伝はインスタだけなのですが、あの時は本当にたくさんのお客様に来ていただけました。
商品をたくさん並べているので、皆さんひとつずつ見ている時間が長くて、それでたくさん人がいるように見えるのかもしれません。どれにしようと、迷って全部買ってくださる方もいらっしゃいます。

F：どれくらい商品は並べてますか？100個くらいですか？
I：いえいえ、100ではないですね、500まではいかないかもしれないですけど。

F：ええっ、そんなにたくさんあったんですね。並べ方も工夫されてますよね。
I：ヘアゴムエリアを作ってタペストリーみたいにポケットに入れてディスプレイしていて、それでまた量が増えました。

F：年間どれくらいイベントの出店をされていますか。

I：今年は５回くらいです。イベントの出店だけでなく、ミンネやお店に置いてもらったりもしています。
F：そうでしたか。インスタグラムを見てたらもっとたくさんイベントに出店されているのかとと思ってました。
I：２ヶ月に１回あるかないかで、子供も保育園に入ったことですのでもう少し出店する数を増やしたいと思ってます。Fab-coreにはイベント前に何回か来る感じで、平均したら１ヶ月に１回くらいのペースで来てますね。

F：屋号のpaguuは、響きがとてもかわいいですが、由来と意味を教えていただいてもいいでしょうか。

I：ジャンケンのパーとグーから来てるのですが、実は後付けの意味で（笑）本当は響きがかわいいからという単純な理由です。犬のパグもちょっと由来に入ってます。

F：ところで、話は変わりますがFab-coreのことはどうやってお知りになりましたか？Fab-coreに来る前はどういったものを作っていらっしゃったのですか。
I：確か、sunokko designの栗田さんに紹介していただいたと思います。ここがあるのを知ってから作り始めました。レーザー加工機があるのを知って、まずは小さなものをと思い、ブローチやピアスを作ってみようと思いました。洋裁小物を販売したりも少しはしてましたけど、本当に気まぐれ程度だったので。
F：Fab-coreを使い始めてからアクセサリーを作り始めたんですね！それは知りませんでした。ずっと、何か作って販売したりしていらしたのかと思っていました。HPを見させていただいたのですが、デザインのお仕事をされているということだったので、それまでは、フリーで主にグラフィックデザインのお仕事をされていたのですか？
I：大阪で日用品メーカーの商品企画部で働いていて、商品のラベルとかカタログとかそういったものを作っていました。結婚して、大垣に引っ越してきて、それからフリーでデザインのお仕事をしています。

F：伊藤さんは、お子さんといつも一緒に来て作業していたことがとても印象深いです。最近はお子さんお二人とも保育園に行っているということで、お一人でいらっしゃっていますが、最初の頃は、小さいお子さんをおんぶして作業していたり、上のお子さんはPepperを気に入ってくださってたので、いつもPepperと遊んでいたり、私も時々お子さんと遊んだりして楽しかったです。
I：Fab-coreは家の近くですし、子供も暖かく迎えてくれるのでありがたいです。レーザ加工で待っている間に、3Dプリンタで子供のおもちゃを作れたのも良かったです。

F：もっとお子さんがいるお母さんたちにもFab-coreを利用していただきたいなと思っているのですが。
I：ハンドメイドしたい方はたくさんいると思います。でもイラレとかCADが使えるかとなると難しいかもしれないので、簡単に作れるサービスがあれば作りたいと思う人がいるかもしれません。
F：そうですか。Adobe Illustratorが使えるかどうかが一番問題ですよね。Illustratorの講座もやっているのですが、家にデータを作れる環境がないとなかなか作れないですしね。データ作りは一番の課題なので検討したいと思います！

ところで、伊藤さんはいろんなモチーフの商品を作っていらっしゃいますが、商品のモチーフはお子さんが好きなものを作っているのですか？
I：恐竜やはたらくくるま、電車や新幹線は子供たちのリクエストで作ってます。子供のリクエストで作ったものは子供の視線で目につくところに置いているので、子供連れのお客さんが興味を持ってくれます。

F：どういった年齢層のお客様を想定していらっしゃいますか？
I：お子さん向けや20代から４０代の女性向けが多いですね。出店場所によっては、50代～60代のお客様が多くて、50～60代の方は繊細な商品を好まれますね。
F：年齢によって好みが分かれるんですね。結構いろんなものを作っていらっしゃいますが、これまでどういったものを作られました？
I：木でブローチやイヤリングなどのアクセサリー、クリスマスのオーナメントやケーキトッパー、自治体が主催している子育て支援講座の教材も作りました。

F：子育て支援講座の講師もしていらっしゃったとは、知りませんでした。子育て支援講座というのは具体的にどういうことをするのですか？
I：ペーパークラフトのガーランドやモビールを作ったり、ママとお子さんとで作っていただく講座をしています。

F：楽しそうですね。私も子供がいれば参加してみたいです。ところで、レーザーで加工したものを製品化するための工夫は何かされていますか。
I：木をマスキングせずに、加工しています。出来上がったものをひとつずつ確かめながら汚れを拭いて、ものによってはヤスリがけする時もあったり、そのあと色付きのステインやニスでぬれてもほぼ大丈夫なように防水処理をします。または着色して絵の表現を高めたり、半円パールで高級感を出したりしています。

F：ひとつひとつ手間をかけて作っていらっしゃるということですね。とても細かいイラストがアクセサリーに描かれていますが、お子さんに邪魔されたりしないですか。

I：邪魔されますね。なので、夜中とか保育園に行っている間にデータ作成や仕上げを行なっています。

F：そうですか。時間を工夫して作っていらっしゃるということで、頭が下がります。私なんて家ではサボってだらけっぱなしで、なかなかものづくりにまで手が回りませんから。何かFab-coreで作ったもののなかでお気に入りのものはありますか？
I：ストーリー性のある繊細な世界を描写して閉じ込めたブローチです。

F：なるほど。確かに、伊藤さんのアクサセリーに描かれたものを見ているといろんな想像が膨らんできますね。Fab-coreの機材を使って加工する利点はありますか。

I：繊細な表現ができるのが大きいです。最近は、個人向けのレーザー加工機もありますが、レーザーは細かい絵を描いて再現できるので、そこにお客さんが感動してくれます。
毎回「自分で彫っているのですか」と聞かれるのですが、機械がやってくれます！と説明しています。
F：安いレーザー加工機もありますが、レーザー部分が剥き出しになってたりするので、お子さんがいると怖いですよね。伊藤さんが作られているようなベニアをポータブルタイプのレーザーで切ると粉塵もすごいですし、Fab-coreなら集塵機もあるので粉塵は気にならないですしね。それに分厚い板だと１回では切れないと思いますので、ぜひ今後ともご利用ください（笑）他に使ってみたい機材や今後作ってみたいものはありますか。

I：他の方もおっしゃっていましたが、UVプリンターですね。刺繍ミシンとか、Tシャツくんでも良いので、シルクスクリーンとかあるといいですね。ノートなどに直接プリントできるモバイルプリンタも使ってみたいです。

F：UVプリンタはずっとリクエストを出し続けているのですが、買ってもらえません（涙）交渉してゆきます！
作業場所としてFab-coreへのリクエスト(こういった、道具がほしい、スペースがほしい）などありますか。

I：そうですね、ミニフォトブースがあればいいですね。レーザーの加工待ちの時間に完成品を撮影できたらいいですね。
F：ミニフォトブースいいですね。それは買ってもらえそうな気がします！それではFab-coreを利用を検討されている方にアドバイス、なにか一言お願いします。
I：ファブコアと出会えたことによって、趣味と実益を兼ねたモノづくりができる生活になりました。集中して作業させてもらえる雰囲気も魅力です！切削機など、私もまだまだ使ってみたい機器がたくさんあり、これからも楽しみです。ぜひ一度、足を運んでみてください。

今回は、paguuの伊藤さんにお話を伺いました。伊藤さんの商品はご自身もおっしゃられているように細かく繊細なものが多いです。
細かい表現ができるレーザー加工ならではの商品だと思います。Fab-coreにも伊藤さんの商品を展示していますので、実物をぜひご覧になってみてください。
また、伊藤さんは雑貨の製造販売だけなく、グラフィックデザインのお仕事もされています。興味をお持ちの方はぜひ伊藤さんのサイトなどご覧ください。また下記の出店を予定されているそうです。興味を持たれた方はぜひ行ってみてください！

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