#3d scanner 記事の一覧

image

今回は、最近問い合わせや利用が増えてきた3Dスキャナーがテーマです。昨年秋にファブコアにハンディタイプの高精細3Dスキャナーが導入されました。
今回はその高精細3Dスキャナーで、実物の3Dスキャナーから3DCADへの取り込み、そして3Dプリントへの流れを実際に見ていただきながら、可能ならハンズオンで体験できる形にしたいと思います。

3Dスキャナーや、リバースエンジニアリングに興味のある方はぜひご参加下さい。

ファブコアカフェ+(プラス)では、ゲストを招きデモや装置のハンズオンを中心により仕事で役立つ情報をお届けしていきたいと思っています。

開催日時:2018年9月28日(金)18:30~19:30(開場は20:00まで)
場所:岐阜県大垣市 ソフトピアジャパン地区 ドリームコア1F ものづくり空間Fab-core
主催:Fab-core
参加費:無料
予約:不要

2018-09-18  #3d scanner  #news 

image

Fab-coreでは、10月からご利用いただける、3Dプリンタと3Dスキャナを新しく導入しました。

ご利用いただくには、どちらも操作方法の研修(導入研修)を受講していただく必要があります。

10月16日より利用できますが、利用者自身で操作していただくことが原則ですので、10月中はご自身で操作できる方(同等機種のご利用経験がある方)へのご利用とさせていただきます。ご予約は10月2日より承ります。

11月からはどなたでも導入研修を受講すれば利用可能です。

新しい3Dプリンタの特徴は、ゴムライクとABSライクの2種類の樹脂を複合することで、硬さや物性を変えて造形することができるということ。パーツを分けることでひとつの造形物の中でマテリアルの複合率を変更して造形することも可能です。

また、サポート材はワックスなので除去が容易です。

機種:3D Systems社 Projet MJP 5500X

造形ピッチ: 25μ、16μ、13μ。

造形エリア(xzy) : 518×381×300(mm)

3Dプリンタ 使用料金 (税抜)(2018年4月より料金を変更しました)

硬質樹脂:40円/g

軟質樹脂 : 48円/g

サポート材 : 26円/g

稼働時間: 750 /時間

基本料 : 1400円

(以下の表記が抜けていたので修正します。2017年9月29日)

 

image

3Dスキャナは、高解像度でフルカラーのスキャンが可能です。

機種:Artec社 ArtecEVA

計測方法 : ハンディ型非接触

3D解像度 : 0.5mm

3D精度 : 0.1mm

作業範囲:0.4 ~1m

フルカラーテクスチャ対応

3Dスキャナ 使用料金

稼働時間:100円 /時間 (2018年4月より910円/時間に変更)

image

image

最近、XYZprinting社のスキャナーを使ったのですが、どうにも使いづらかったのです。
それで、もともとFab-coreにあった3DSytems社の3Dスキャナー「Sense」を改めて使ってみたら、なんて使いやすいんだ!  と再認識。

いままでバカにしててごめんね。

というわけで、3Dスキャナー意外に使えるやつだったので、3Dスキャナーちゃんと使いこなしてみるレポートです。レポートで使っているのは3Dsystems社のSenseです。

3Dスキャンして、データを修正し、3Dプリンタで出力するところまでやってみました。

もののカタチがちゃんととれるのか、なにかわかりやすいものは・・・見渡すとそこに掃除用洗剤を発見。これやってみよう!

まずは、スキャン。スキャンしたいもののまわりをくるっと360度回転。スキャナーを持ちながら移動。

image

コードが邪魔なので、コードをうまくさばきながら真上から斜め下からスキャン!画面を見ながらずれないようにスキャンするのは結構たいへん。

(箱の上に洗剤を置いているのは、XYZのスキャナーだと洗剤容器が小さくて認識しなかったので、箱の上を置いてみたから。Senseでスキャンするときは、箱なしでもできる。忘れてそのままやってました)

スキャン完了。

image

そして、穴が空いた部分は、とりあえずスキャナーのドライバーソフトで埋める!(穴が開いている部分、スキャンできてない部分は緑の線で表示されています)

image

STL形式で保存。

スキャンしただけのデータだと余分なものも入っていたり、表面がゾンビ状態(でこぼこしたり、つららのよう)になっているので、AUTODESKのMeshmixerで修正します。

データをインポートして取り込み、
選択ツールで必要ない部分を選択し、選択ツールの 編集 > 削除と充填。
これで余分な部分を削除しつつ、穴を埋めてくれます。

image

スカルプトツールのブラシからフラット化を選択。ゾンビ状態の凸凹をフラットに修正。
あとはその他のブラシできれいにします。

image

表面の修正ができたら、スキャンしたものは原寸大なので、今回は3Dプリンタで出力できるように縮小。
「アクション > 単位を設定する」で値を入力すれば、縮小してくれます。

image

次は、Meshmixerでサポートまでつくってしまいます。
解析ツールから「オーバーハング」を選び、サポートをつけます。
今回はデフォルト設定のままにしました。

image

「ファイル > エクスポート」でSTL形式でデータを保存し、3Dプリンタで出力。

image

できあがり。
縮小してプリントしたので、細かい部分はつぶれてますが、カタチは十分とれてます。おもちゃみたいでかわいいサイズの洗剤容器ができました。

まとめ

スキャンするのはそれなりにコツがいります。

スキャンするものは固定している方がいい(人間や動物だと動くのでスキャンしにくい)ですし、なるべく広い場所で、誰かに手伝ってもらいながらやるとうまくできると思います。

見ていただくとわかるとおり、おおまかなカタチはとれていますが、ノズルの部分やキャップの部分はカタチがとれていません。

それをふまえたうえで、どう使うのか?  考えてみてくださいね。

また、スキャナーはフリータイムにいつでもご利用いただけます。

Meshmixerの使い方は今後ワークショップにできるといいなぁと思ってます!

他にもくまのぬいぐるみをスキャン。

image

今回は3Dスキャンしてスキャナーの精度を知り、3Dプリンタで出力しレポートするという目的のためだけにスキャンしました。著作権があるものスキャンの取り扱いにはご注意ください。

ちなみに、下の画像はXYZのスキャナーでスキャンしたもの。Senseと比べると以下のような違いがありました。

  • 物体(人間以外)のスキャンは範囲が認識されるまでに時間がかかる。
  • 途中で落ちる。(強制終了する)
  • 最初に認識した範囲しかスキャンできない。
  • 左手で操作する(右利きの人はやりにくい)。
  • 自動で穴を埋めた状態でデータができる。
  • スキャナーのドライバソフトウェアをインストールするのに時間がかかる。

こちらもおおまかなカタチはとれて、スキャナーとしてはもちろん使えます。スキャナーの操作性と、ソフトウェアの使いやすさなど、実際にさわってお試しください。

image
2016-03-31  #3d scanner  #3d scanning  #news